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2011/10/21

ユーザーエクスペリエンスの次を考える


現在よく言われるキーワード。それはユーザーエクスペリエンス。よくUXなんて言われますよね。今必死こいて色んな論文などを読みあさってUXについて語れる男になろうとしているのですよ。

ただそういう本、論文を読んでいて若干思った事があるので、また一学生の分際でちょっと記事書こうと思います。



ユーザーエクスペリエンスとはなにか
まずそもそもUser Experience とは何か??Wikipedia を見るとUser experience の定義は

ISO 9241-221 defines user experience as "a person's perceptions and responses that result from the use or anticipated use of a product, system or service".
とあります。
つまりISO は「プロダクトやシステム、サービスを使う、もしくはそれらを使う事を予想した際の結果起こる人々が感じる事、もしくは反応する事」と言っている(と思われる)。

現在様々な企業がこれらを考え、Designing Experience しようとしています。


自分自身87年生まれなので昔は、などというのは恐れ多い事なのですが、そもそも昔は全く別の考え方だったと思うのです。

「商品として、良いものを作ろう。 」
「いろんな新しい機能を持ったモノを作ろう」

そして世の中は機能バブルとでも言える時代に入りました。おそらく1990年代くらい 。

そして世の中にユーザビリティ、すなわちモノを使いやすいように設計しよう、という試みが取り入れられました。

それは商品のインターフェイス(ユーザが見ることの出来る、ふれあう事の出来る部分) などを考える事によって商品をよりよいものにしよう、という試み。

そして次にDesign Thinking に見られるような、商品の機能、もしくは商品のデザインを出来る限りユーザのニーズに関連するものにしよう、という試みがされてきています。

それらはオーバーラップするしかぶる部分もあるけども、デザイン思考等と同時にユーザーエクスペリエンスという概念も、現在着目されてもいます。

次世代のコンセプト

それでは次の世代に来るものはなんでしょう??
もしかしたら先ほど述べてきた路線でもう少しあるのかもしれないのですが、個人的に次の世代は

「おもてなし」

の用なものだと思っているんです。

例えば高級レストランに行く時、我々は正装をしたりします。
お茶等をする時には礼儀をわきまえたりします。

おもてなし、とはそれらの相互作用によって成り立つものであり、お互いに敬意をもってこそ生まれるものである。だが今は商品のレベルへは落とし込めていないと言えると考えています。

なぜなら今考えられている事は、いかに「商品側を変える事によって」ユーザーにとって良いものを作るかであるからなんです。今の商品開発の目的は
「ユーザの望む(であろう)ものを自社の強みを用いてユーザに悪い感情経験を与えないだけでなく良い感情経験を与えられるような商品を作り、ビジネスにする事」
であると思うんですよね。
だからユーザ側のリスペクトと言えばせいぜい高いお金を払ったから大事に使おう。誰々から貰ったから、大事に使おう程度なものなんですよね。

料亭など行った事ないですが、スゴい気の利く女将さんのいる旅館などを想像すると良いかもしれないです。何か自分の中で気持ちよく、心地よい感情経験を体験している。それは松屋のそれとは違う。何か自分なりにも準備して、そこに行きます。そして出来る限りの礼を尽くす。それによって非日常的な良い経験というものが生まれてくるのです。

若干個人的に近いかもしれないと思うのはiPhone。若干商品をrespect して商品を使っている人もいそうだからです。

ただおもてなしは、「心と心」の通じ合い。商品に「心」を持たせる事は難しいかもしれない。でも昔の偉人ソクラテスはこういいました(たしかソクラテスw)

友情とは2つの肉体に宿る1つの魂である

と。

商品と人との間に、魂が宿る事もあります。長年使い続けた小物など、普通のそれとはもはや違います。魂、他の言葉で言うなら僕は「場」と呼びます。
おもてなしを生むものも個人的な意見としては「場」 だと思っています。

その場ですら作り出してしまうような商品、それが今後の商品の発展系だと考えているのです。
ただ難しい所は女将さんはおそらく僕らの行動を変えようなんて思っていない所ですよね。「人事を尽くして天命を待つ」ではないですが、商品に最前の努力をつぎ込めばユーザ側の態度も変わってくるという事でしょうか?

ただ完璧な商品、と良い商品ってのも違いますよね。便利なものに行き着いて今自分はiPod を使っています。昔よく聞いていた音楽をそれで聴くと今でも、カセットテープで聞いていた時の事を思い出すし、A面からB面へ変わるタイミングではたまに構えてしまいます。なんとなく懐かしく喪失感が生まれる瞬間でもあるんです。

人でもそう。完璧な人よりも、何かしら愛おしいと思う部分がある人の方がモテたりする。それを計算した時点でアウトだから商品としてそういうのを作れるかは分からないけども、人の心に刺さる「何か」を見つけられたら素敵だなーって思ってました。

愛着、になるのかな。おもてなしってのはまた違うけどもモノと人との間に魂を感じられるような商品、そんなの出来てほしいものですな。。。

ただまだまだ、ユーザビリティの面でもUX の面でも分からない事、成し遂げられていない事は沢山。そんな時代はもうすこし先ですね。

読んでいただきありがとうございます^^
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