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2011/11/15

Norman の3つの情報処理プロセス


UX 男子を目指すにあたって、、、Norman の話は触れておかなければ行けないでしょう。

ノーマンは我々の情報処理のプロセスには以下の3つのレベルがあると言いました。



本能レベル (Visceral Level)
自動生成で生来的なレベル

行動レベル(Behavioral Level)
日常の行動を制御する脳の機能が含まれるレベル

内省レベル(Reflective Level)
脳の熟考する部分





傾いててすいません。。。
ちょっと内容の理解が深まりそうな所を引用。


トカゲ等の生物は基本的に本能レベルで動く
行動レベルは意識されない。行動レベルで潜在意識的に自動車を運転しながら、別の事を内省レベルで意図的に考える事が出来る。
熟達者はこの仕組みを利用している。したがって熟練したピアニストは指を機械的に動かしながら音楽の行為の構造について考えを巡らす事が出来る。
演奏しながら会話出来たり、曲の途中で演奏している場所が分からなくなった時に自分の演奏を聴きながらどこを演奏しているのか分からなくなるのはこのためである。
内省レベルで見失っても、行動レベルではちゃんと弾けているのである
 ・・・
中でもおもしろいのはジェットコースターに乗る場合のようにあるレベルが別のレベルと対抗する時である。ジェットコースターはあんなに怖いのに、なぜ人気があるのだろうか?それには少なくとも2つの理由がある。
第一に恐怖そのものが好きな人がいる。彼らは危険に伴う強い興奮と、アドレナリンの増加を楽しんでいる。第二の理由はこの乗り物に乗った時の気持ちから来ている。恐怖に耐えた誇りとそれを人に自慢出来る事である。どちらも本能的な不安感が内省的な喜びと拮抗している。
これら3つのレベルは互いにインタラクションしあい、互いに影響を与え合う。活動が再介意の本能レベルから始まった時「ボトムアップ」という。最高位の内省レベルから活動が開始されたとき「トップダウン」という

Youn-kyung Lim ら (2008, Emotional Experience and Interaction Design) 4人は論文の中でこれらのレベルを表す言葉として、
以下のような言葉を使っていたけど・・・まぁ正しいかどうかはおいておいてある程度のイメージは掴めると思います。
個人的なイメージだと、
Visceral は5感的なもので感じる事と、恐怖や怒りなど、原始的、といって伝わるか分からないですがそういった感情を引き起こすレベル
Behavioral はもう少し簡単、や機能的、という理解のような感情とはまた少し違う、まさに行動に関連する情報処理の場所
そしてReflective がいわゆる感情。という認識です。

Visceral (本能)のレベルは前回紹介したPatrick W. Jordan の 4つの Pleasure の中のPhysio-Pleasure に多少似ているかもしれないですが、ノーマン自身はPhysio-Pleasure は本能レベルの側面と、いくつかの行動レベルの側面とを結びつけている、と評価しています。
またSocio-pleasure  を評価する際には、「社会的な喜びは、行動的なデザインと内省的なデザインの要素を結びつける」と言っています。
Psycho-pleasure では「心理的な喜びは行動レベルに属する」
Ideo-pleasureでは「理念的な喜びは、明らかに内省レベルにある」と述べています

以前Jordan の所ではPhysio Pleasure はノーマンのVisceral レベルの一部、と考えたのですがノーマンの捉え方としては若干違うようですね。
ただこの処理レベルはとても多くの人に引用される、いわば基礎知識。こんな遅くにポストする事になって申し訳ないです笑

またWright と Maccarthyのフレームワークの中でもSensual やEmotional があるように、かなり色んなフレームワーク同士でも似たような分け方をしているのが分かります。かたやUX のフレームワーク、かたや喜びの分類、かたや情報処理のレベル、しかしそれらが人の考えや体験、経験に基づいている以上、それらが似通うのは当然かな、と思うのが個人的見解。
ここら辺の論文とかいろいろ探っていきます。

読んでいただきありがとうございます^^
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