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2011/07/17

人間工学を知るためのキーワード 

エイ(木へんに世)出版社 さんの出した
Real Design (リアル・デザイン) 2010年 09月号 [雑誌]

で人間工学とデザイン、という特集をしていた。
その中にあった
「人間工学を知るための7つのキーワード」というものがとてもよくまとめられていると思うのでパクらせて引用させていただきます。

  1. エルゴノミクス; カラダについての人間工学がルーツ
    • 当初は人間の身体的な特性に会わせた製品や環境図栗についての研究の事をさしていたが、今では認知的特性への対応も含めたいわゆる人間工学全般をさす言葉として用いられるようになっている。
  2. ヒューマンファクター; 認知的特性から考えた人間工学
    • エルゴノミクスとほぼ同じだが、ルーツ的に心理学的なアプローチをする研究と言うイメージが強く、あえてその意味でのエルゴノミクスと名前を使い分ける研究者も居る
  3. ユニバーサルデザイン; 多くの人が使えるもののデザイン理念
    1. どんな人でも公平に使える事
    2. 使う上で自由度が高い事
    3. 使い方がすぐに理解出来る事
    4. 必要な情報が理解出来る事
    5. うっかりミスや危険に繋がりにくく、安全である事
    6. カラダへの負担が少なく、小さな力でも使える事
    7. 体格等に関わらず使いやすい大きさと空間を確保出来る事
  4. アクセシビリティ; モノや建物、サービスへのアクセスしやすさ

  5. ユーザビリティ; 製品の使いやすさの度合いを表す言葉
    • ヒューマンマシンインターフェイスやユーザインターフェースの評価において重要な基準
  6. ヒューマンマシンインターフェイス; 車等の機械との間の入出力手段
    • ユーザインターフェースが主にPC関連、それと対比して例えば車のダッシュボードのようなもの
  7. ユーザインターフェース; 主にPC関連機器との間の入出力手段
    • 人間と機械との間で情報をやり取りするための接面の事

エルゴノミクスやヒューマンファクターについては厳密にどこから来たかは知らなかった。カラダ的なものがルーツ、とかそゆのは聞いてはいたけどきちんと文章としてまとめたものを初めて見たので助かった。
ユニバーサルデザインとかについてはおじいちゃんとかも使えるような、誰にでも使ってもらえるもの、くらいにしか考えていなかったので7つの定義のようなものがあって驚いた。。。うーーん。一応こういう分野に居るのに全然知らないんだな俺・・・
万人に分かるように書いてあってシンプルなはずなのに新しい情報がたくさん入ってくる

ちなみにユーザビリティに関してはwikipedia などに詳しく載っている

定義

ISO 9241-11

1998年ISO 9241-11での定義。
  • ユーザビリティ (usability): 特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
    • 有効さ (effectiveness): ユーザが指定された目標を達成する上での正確さ、完全性。
    • 効率 (efficiency): ユーザが目標を達成する際に、正確さと完全性に費やした資源。
    • 満足度 (satisfaction): 製品を使用する際の、不快感のなさ、および肯定的な態度。
    • 利用状況 (context of use): ユーザ、仕事、装置(ハードウェア、ソフトウェア及び資材)、並びに製品が使用される物理的及び社会的環境。

ニールセン

ヤコブ・ニールセン『ユーザビリティエンジニアリング原論』(1994年)は、インタフェースのユーザビリティとは、5つのユーザビリティ特性からなる多角的な構成要素を持つとしている。
  1. 学習しやすさ: システムは、ユーザがそれを使ってすぐ作業を始められるよう、簡単に学習できるようにしなければならない。
  2. 効率性: システムは、一度ユーザがそれについて学習すれば、後は高い生産性を上げられるよう、効率的な使用を可能にすべきである。
  3. 記憶しやすさ: システムは、不定期利用のユーザがしばらく使わなくても、再び使うときに覚え直さないで使えるよう、覚えやすくしなければならない。
  4. エラー: システムはエラー発生率を低くし、ユーザがシステム使用中にエラーを起こしにくく、もしエラーが発生しても簡単に回復できるようにしなければならない。また、致命的なエラーが起こってはいけない。
  5. 主観的満足度: システムは、ユーザが個人的に満足できるよう、また好きになるよう楽しく利用できるようにしなければならない。

違い

ニールセンの定義するユーザビリティは、ISO 9241-11の定義よりも意味が若干限定的になっている。
ニールセンの定義では、ユーザが望む機能をシステムが 十分満たしているかどうか、といった事柄はユーティリティ(実用性)に含まれる内容である。そしてユーザビリティは、その機能をユーザがどれくらい便利に 使えるかという意味であり、ユーティリティとは区別してとらえている。これに対してISO 13407では、ニールセンがユーティリティと定義した内容も、ユーザビリティに含んでいる。つまりニールセンが定義するユーザビリティとは、ISO 13407が定義するユーザビリティに内包される形となる。

 二つの定義がある事は分かっていたけれども、おそらくニールセンの定義の方がよく使われているのでは?というのが率直な感想。ちょと論文読んでおきます。

あとは人で言うとノーマンとかが自分の研究室にはというかこの分野には欠かせない人な気がするな。
アフォーダンスの概念とかもたまに出てくる。
近いうち自分の中で「人間工学とは何か」と「自分はどの分野の専門家か」という質問には答えられるようにしておこう


読んでいただきありがとうございます^^
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