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2011/07/08

ブレーンストーミングについて

ブレーンストーミングについて。ブレインストーミングの方がいいのかな?

この記事では個人的にブレストを左右する3つのトピックについて書いていきたいと思います。もちろんブレストを左右するものはブレストのお題であることも分かるのですがそこには触れず。今は書いてはいないのですが「プロジェクトの種類」って記事でもしかしたら触れるかもしれません(08/July/2011)

以下が書く内容

1. メソッド
2. ツール
3. ナショナリティと言語


1. メソッド
KNLog: イノベーション:ブレインストーミングの一例 の中で書いた話と完全に重複するのですがきちんとした形で記事を残したかったので書いておきます。

まず最初に始めるときに、何となくだけど2種類に分かれる気がする。

「3分間最初自分自身で考えて、それらをどんどんシェアしていこう」
「とりあえず思いつくがままに発言していこう」

個人的には後者が好きかな。何となく最初に考える方では自分のアイディアにスティックしてしまう可能性が高いので。後者の方がお互いにお互いの意見を取り入れて上手くミックス出来るイメージがある。ただそれもメンバー次第だしどっちがいいとは言えない。例えばおしゃべりすぎる人とおとなしすぎる人がいる場合、何となくだけど最初に考える時間をとった方がいい気もする。とりあえず適当にアイディアを出すのが好きな人が多いときとかは思いつくまま発言がいいと思う。それは本当にどっちがいいとかは言えない。



始めて少し経ってから、ブレストをしている最中に話が詰まってしまう事はよくある。そんなときにある程度役に立つ方法を紹介

まず一つ目は、逆の事を考えるという発想。たとえば
「電車でのエクスペリエンスを快適にするには?」とかが課題だとして

椅子を快適にするとか時間を短くするとか・・・いくつか普通に出てくる。ただ何となく悪い例のせいもあるかもしれないけど、うまく掴みづらい感がないだろうか?

そしたら逆にめっちゃ不快にする方法とか不便にする方法を考える

乗り換えの案内がない、臭い、トイレが無い、どこに行くかが分からない、急行とかばっかり、切符が買いにくい、ドアが空かない、電車に乗るときに落ちそう になる、めっちゃ混んでる、出入りが不便、すぐドアが閉まる、バスとかとの乗り継ぎが悪い、家から遠い、山の上にある、川の中にある、階段が多い、うるさ い、自分がどこにいるか分からない、とか何となくこっちの方がたくさん出てくる気がする。
もちろんこれら全てが有用であるとは限らない。ただこれらを逆に「なくそう」とか「どうやったら改善する事が出来るか」を考える事で通常の道を通ったときには思いつかないアイディアが出てきたりする・・・はず笑


もう一つは何かと適当に繋げる、というもの。
これはビジコンとかやってる人には有名なのかな?
たとえばさっきの例で言うと、「電車を快適にする 」それと例えば「携帯電話」を一緒に考えようとか「イルミネーション」を考えようとか「東京タワー」を考えようとか「プール」を考えようとか、「香水」を考えようとか適当に何でもいいので何にも関係なさそうなものをお題に出してやってみる。
ちなみに一度ビールを飲みながらbeer storming を繋げる方法を用いてやった事があるのですが結局アイディアの8割は下ねたかアルコールの話になってしまいましたw

たとえば「携帯電話」だったら乗り換え案内的なものからgps, 眠ってても自分の駅で勝手に起こしてくれる機能とか、なんか一人で考えてもたくさん出てくる
「イルミネーション」道案内ライトでしよーぜーとか・・・
「東京タワー」これは難しいかもだけどランドマークを色んなところに作って待ち合わせを楽にしようとかかなー?まーでも考えればいろいろ出てくるはず
「プール」・・・・水・・・シャワールーム付けとくとか?分からんw
「香水」電車いいにおいにしようプロジェクト・・・(結局汗とまみれて臭くなりそうだな・・・って自分でいってても思ってしまうのですがブレストは基本なんでもあり。自分自身の意見も批判しなくていい・・・はずw)

あともう一つはフレームワークを用いるというもの。
どんなフレームワークがあるかな、とちょっと自分のパソコン探したけどあまり見つからなかったので見つかったらまた載せておきます。
ちょっと適当に書いてしまうので有用かは分からないけど、そのトピックをフレームワークに当てはめて考える事でより深いブレストが出来ることもある
たとえば「問題点」て何だろう
その問題がなぜ問題なのかwhy を5回聞いてみよう
それに対してそれを解く「解法」てどんなものがあるだろう
とか
このトピックのお題って何なんだろう。それのもっと深くに眠っている真相を探ろう、どういう意味でとらえる事が出来るか、どのような側面を持っているかとか
どんなユーザーをターゲットにとしているか、とか
そんなフレームワークを用いる事で円滑にブレストが出来る事もある。

2. ツール
上でいったフレームワークもある意味ツールの一部なのかもしれないけどもっとphysical なツールについて
ポストイットとかホワイトボードとか。
個人的にはペーパーボードって言うのかな。。。でっかい紙がボードにあるようなのが好き。めくってもめくっても紙、みたいな。保存も出来るし消えないし。
ただ今回はポストイットについてその有用性と危険性について述べたいと思う。

ポストイットのメリットはおそらく可動性?とでも言うのかな。意見をクラスター化するのがとても楽。このアイディアはこういう事だなとか、ブレスト以外のプロブレムファインディングのときとかまさにそうだけど、要約するのがとても楽。
デメリットというか危険性については、個人作業の集約になってしまいがちな事。ブレストの一番の売りはdiscussion をdevelop して個人からは生まれないようなアイディアを出していく事。たとえば思いついた事をとりあえず書き出して、あとでホワイトボードにはろうってなってしまうと、アイディアが出来たバックグラウンドも分からなければ興味すらなくなる事もある。そいった意味で上手くコミュニケーションをとりながら、決して個人作業にならないようにポストイットを使っていかないとだめだと思う。ちゃんと自分で何を考えてるのか発言して、こういうアイディアっていってそれについて話し合ったあとにその要約なりタイトルなりをポストイットにかいて形として保存する。そんな感じで上手く使ってかないと難しい><

3. ナショナリティと言語
おそらく日本語でこのように書いてあるブレストの話で世界的な文化的な違いを考慮した記事ってのは少ないんじゃないかと思う。まーそーいった意味でいい記事になる可能性も秘めてたんだけどなー・・・いかんせん文章書くの苦手だからなぁ・・・

正直フランスでの生活で文化の違いはあからさまに感じた。ただそれを「文化の違いだからしょうがない」って形で終わらせてしまうのはもったいない話。理解しようと努力もしたし理解させようとも努力した。最終的にナショナリティてよりはパーソナリティって考えられるようになったのは小さい変化だけど個人的には大きな変化。ただ最後に気付いたのは自分が相手を理解するよりも先に、向こうは俺を理解していた。それはうれしかったけど同時にそれに気付けてなかった自分が恥ずかしくなったりした。

フランスでブレストをする際にいくつかのタイプがあったと思う。もちろん日本的な、いわゆる日本人が考えられるようなブレストをしてくれる人もいたりした。それは当然なのかな。だけど、自分が見た中では2種類の日本ではあまり見ない特徴のあった。

一つ目は、自分の意見にやたら自信持っている人がいる事。こう言うと日本にもいるじゃーんてなるんだけどな・・・伝えるのが難しい。ただ向こうの人は本当に自分の意見に自信を持っている。そしてある意味「自身」も持っている。なんて言うかな。やっぱカラーがあるんだ。そして人によっては気に入らないアイディアにはためらいなくケチつける。それがブレストで掟破りであってもw それは辛かったな。「それ日本だったらいけるかもだけどフランスではむりだよ」みたいなこと言われたのは本当に辛かった。自分の意見に自信を持っていて、これで行きたいって思うと止まらないんだ。これがいい!みたいな。日本でこんなに主張される事はないから若干引いてしまったりする。んでそれに決まって進んでいったりする。ただagreeable が無い訳ではない。なんというか文句は言うけどもちろん周りの事を考えてくれたりもする。ただやはり自身のアイディアに自信を持っていて、それは本当に日本の姿勢とは違った。
日本の友達から、 どっかの会社では期間を決めて、誰のアイディアに進むかを決めたりもする、という話を聞いた。誰も意見を曲げないからこの期間は誰々に従う、この期間は誰々に従う、的な。ある意味柔軟というかなんと言うか・・・

もう一つは、議論を積み上げない事
自分が理系の大学から来てるかもしれないけど、フランスでのブレストはとにかく話が飛びやすく感じる。というか議論をすると穴があるような気がして気持ち悪くなる事がある。ブレストだからそれは良かったりもするんだけど、ただ、え?それは次のフェーズでしょっていう議論までそこから発展してしまう事がある。日本人がゆっくり積み上げていって体積のある議論であるのに対して、もうちょっと直線的なイメージかな。
正直自分がよくブレストした人たちはコンピュータ大好き人間でそこまで議論が弾んだりはしなかったけど、他の日本人の話を聞いたり周りを見ているとしていると本当にこんな感じ。

うまく説明出来ないな。ただ明らかに違う。これは慣れるのに本当に苦労した。冗談とかもうまく掴めなかったりしたし大変だった。
あとはやたら集中力のない人がいたりとか、議論の外側の人が話を遮るのに躊躇しないことが多いとか、そゆのは結構ある。

あと苦労したのは言語かな
向こうでは英語を話してた。コミュニケーションは普通にとれる。自分の思っている事もしっかりと伝えられる。ただ自分の伝えたいものってのがどっかにあって、それを湾曲的に?比喩的にとか直線以外の方法で伝える事が出来ないから説得するのにすごい苦労した。上手く伝えるために絵を描いたりとかいろいろ話の道筋を準備したりとかしたのはいい思い出。


あとはなんか他にもいろいろ工夫した事もあったんだけどなぁ
繰り返しなんかを言うとか司会者を日によって変えるとか上手く人に振るとか細かいところだけどやっぱりメンバーによって工夫していかなきゃ行けない。ブレストってのはただの手段でしかないからな。目的を達成するためにその形は変えていくべき

(この記事は [KNLog: ME310 を通じて自分なりのまとめ] の中の1記事です)

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